【こんなときどうする?】多くのフリーランスが経験したトラブルとは?


【こんなときどうする?】多くのフリーランスが経験したトラブルとは?

フリーランスとは、ひとつの会社に所属しないで、自分の腕一本で仕事をしていくというワークスタイルを持っている人というイメージです。
今回は、そんなフリーランスのうちの多くが経験したトラブルに関して、その対処方法をご紹介します。

 

 

 

フリーランスがトラブルを乗り越える方法

会社員であれば、トラブルに遭遇したときに、会社に蓄積されているさまざまなノウハウや周りの人の助けで、トラブルを乗り越えることができます。しかし、フリーランスは自分で営業から事務までこなし、自分の遭遇したトラブルも自分自身で乗り越えていかなければなりません。そう聞くと、フリーランスだと、何もかも自分で考えなければならないの?と思われるかもしれませんが、実はフリーランスが経験しやすいトラブルというものがあるのです。

 

 
多くのフリーランスが経験したトラブルは、多くのフリーランスが乗り越えてきたトラブルということになります。これからフリーランスになろうと思われる方や、現在フリーランスとして活躍している方は、トラブルにあったフリーランスの経験と対処方法を参考に、トラブルを乗り越え、さらによりより対処方法を見つけて、一層の活躍をしていってほしいと思います。

 

 
仕事にトラブルはつきものですが、過去に事例があるトラブルであれば、対処方法を参考にできますので、まずは、多くのフリーランスが経験した代表的なトラブル事例と効果的な対処方法をご紹介します。つぎにフリーランスが予想外のトラブルにあい、参考になる対処方法がないときにはどうしたらよいか、についても考えてみます。

 

 

 

多くのフリーランスが経験したトラブル事例

1.クライアントとの契約にかかわるトラブル
フリーランスは、多くのクライアントから仕事を請け負い、受注した仕事を完成させて納品するという仕事のスタイルをとっている人が多いのですが、ひとりで営業をして仕事をし納品するという作業は大変です。ついつい、いつも自分がしている仕事の方法であればクライアントが満足すると思い込んだり、いつも引き受けている報酬単価が当たり前と思いがちです。

 
<トラブル事例>
たとえば、フリーランスAさんは、いつも仕事を受注しているクライアントBの紹介で、クライアントCの仕事を受注しました。クライアントBから仕事を受注するときは、余分に工程がかかった場合は、工程数で追加報酬をもらっています。その場合は納期も長くしてもらいます。しかし、今回はのクライアントCは、工程数が余分にかかっても追加報酬や納期の考慮はありません。フリーランスのAさんは、余分な工程作業をしている間は、ほかの仕事ができないので、追加報酬がないと困ると思っていたところ、クライアントCから納期中に仕上げてほしいとの連絡がありました。

 
このようなケースでは、フリーランス側は仕事を請け負う立場であるので、無理をして納期中に納品を間に合わせ、さらに報酬についても泣き寝入りをするという結果になることが多いようです。

 

 
<対処方法>
フリーランスとクライアントが口約束や慣習で仕事をしている場合、口約束や慣習も、法律的に契約として認められることもありますが、フリーランス側とクライアント側で主張が違っているので、もし法廷で争うことになった場合、どちらが勝つかは分かりません。
裁判所まで持ち込む以前に、フリーランス側としては、将来のクライアントの友好関係を考慮して、ついクライアント側の言いなりになりがちです。

 
このような場合には、まずは、たとえば追加報酬や納期など、自分の主張したいことをしっかりクライアントに伝えるようにしましょう。誠心誠意のメッセージであれば、クライアント側も納得してくれることもあります。

 
このようなことがないように、事前の対策として契約書をかわしておくことが大切です。もし契約書をかわすことができなくても、あとから確認できる文書で、契約についてのお互いの合意を得ておくようにしましょう。

 

 

 

2.自分のワークスタイルにかかわるトラブル
フリーランスは自由に仕事を調整できることが、フリーランスのメリットです。しかし、この仕事の調整が問題となり、トラブルになることも多いようです。

 
<トラブル事例>
フリーランスAさんは、フリーランスをはじめたばかりで収入に不安があり、自分のできる範囲いっぱいいっぱいで仕事を受注していました。最初はうまく仕事がまわっていましたが、あるとき家族が入院して世話をしなければならなくなり、仕事がまわらなくなってしまい、納期にもおくれ、契約も打ち切られてしまいました。

 

 
<対処方法>
会社であれば、誰かの仕事の穴はほかの人が埋めることができます。しかし、フリーランスが仕事に穴をあけると、収入に直結してしまいます。自分自身も仕事を完成できないことで、気分が落ち込んでしまいます。そんなときどうしたらよいのでしょうか。

 
この場合も、まずはクライアントに誠心誠意、事情を話すことが大切です。事情を話すことで納期を考慮してもらえることもあります。今回の仕事は他の人に回すことになったとしても、誠意が感じられれば、仕事ができるようになったときに、良好な関係で仕事を継続していくことができます。

 

 

 

3.仕事や事務に対する知識についてのトラブル
フリーランスは、営業から事務作業まですべて自分でこなさなければなりません。フリーランスとして仕事をしていくためには、知っておかなければならないことがたくさんあります。業務についての知識がないことでトラブルになるフリーランスも多いようです。

 
<トラブル事例>
フリーランスは、本業については詳しくても、営業や事務いついてはほとんど知識がない人も多く、フリーランスAさんも、WEB制作については専門知識も経験もあったのですが、収入の管理や税金についての知識はありませんでした。確定申告の時期になり、自分で作成した確定申告書を税務署に提出したのですが、内容に不備があり、税務署からの問い合わせがきました。

 

 
<対処方法>
この場合、確定申告書の不備は、税務署の相談窓口で相談することで、書き方などの指導をしてくれますので、まずは税務署に相談するとよいでしょう。商工会議所などでセミナーが開催されていることもありますので、事前対策としてセミナーに参加して知識をつけるのもよいかもしれません。

 
フリーランスとしての本業に忙しくて、会計や税務についての知識をつける余裕がない方は、税理士などの専門家に、会計や確定申告を依頼するという方法もあります。

 

 

 

フリーランスが予期しないトラブルにあった場合

事前に予想できるトラブルであれば、他の人の対処方法を参考にしたり、予想できるトラブルに備えて自分で事前対策をとることもできます。しかし、ときには考えもしなかったトラブルにあうこともあります。会社であれば上司に相談することもできますが、フリーランスの場合はどうしたらよいのでしょうか。

 
まず、クライアントなどの当事者が存在する場合には、当事者同士で話し合ってみましょう。誠心誠意の話し合いをすれば、お互いの理解が得られることもあります。

 
話し合いでもトラブルが解決しない場合には、外部の相談できる専門家や公的機関に相談するとよいでしょう。法律的な問題であれば弁護士、税務的な問題であれば税理士が相談にのってくれます。また、地域の商工会議所で相談窓口を設けている場合もあります。

 
フリーランスといっても、完全にひとりで解決しないといけないわけではありません。周囲の信頼できる人に相談することで、話しているうちに客観的に考えることができ、自分で解決方法を見つけることができる場合もありますし、外部の専門的な第三者に相談することもできます。トラブルにあってもパニックにならずに、冷静に対処することが大切です。

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。