フリーランスの確定申告は税理士に依頼するべき?

フリーランスの確定申告は税理士に依頼するべき?
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フリーランスは魅力的な働き方として注目されていますが、フリーランスになったときのデメリットとして、自分で確定申告をしなければならない、という点があげられます。会社に勤めていれば、会社が年末調整という手続きで所得税を確定してくれますが、フリーランスの場合は、自分で税金の計算をして確定しなければならないからです。

 
確定申告は税務手続きとなります。税務申告を外注するとなると、法律で税務申告の代理は税理士しかしてはならないことが決められており、税理士に依頼をしなければなりません。

 

 

今回は、フリーランスが確定申告をするときに、自分で行うほうがよいのか、税理士に依頼して確定申告をしたほうがよいのかを考えてみたいと思います。

 

 

 

税理士とは?

確定申告を税理士に依頼する、という話をよく聞いても、そもそも税理士とは何かがよくわからない人もたくさんいるのではないでしょうか。実際に、銀行に勤めている銀行員や、経理の仕事をしている人の中にも、会計の専門家として働いている人はすべて会計士だと思っていたり、すべて税理士だと思っている人もいます。ほかにも、税理士は税務署の職員だと思っている人もいます。

 

 

税理士は、税務の専門家として、日本の申告納税制度のもとに、税金を納める義務のある人のために、納税義務の適切な実現を図ることを使命とする人で、国家資格が必要な専門職です。原則的には、税理士名簿に登録を受けることで、税務を行うことができます。税理士以外の人が税務代理を行うと、法律に違反し罰せられます。

 
税理士は、税金をとりたてるための職業ではなく、税金を納める義務のある人の味方であることがポイントです。フリーランスが確定申告を依頼するとなったときには、税理士に依頼すればよいということですね。

 
しかし、税理士は公正な立場であることを義務としていますので、節税の相談にはのってくれますが、脱税の相談にのると、その税理士自身が罰せられますので、脱税の相談にはのってくれません。

 

 

公認会計士や弁護士も、税理士として登録をすることができるので、税理士として登録している場合には、税務申告の代理をすることができます。また、税理士にしかできない業務は、税務代理、税務署類の作成、税務相談などだけです。税務にかかわらない記帳代行だけであれば、税理士でない人に依頼することもできます。

 

 

 

税理士に依頼するメリット

確定申告を税理士に依頼しようと検討しているフリーランスの多くは、経理や事務作業が苦手であったり、本業が忙しくて確定申告書類を作成している暇がないといった方ではないでしょうか。
税理士に確定申告を依頼すると、どうなるのでしょうか。

 

 
1.確定申告のための手間と時間を省くことができる
確定申告を自分で行おうとすると、必要な書類を集め、通帳明細や領収書などを整理し、計算をし、確定申告書を作成しなければなりません。確定申告については、税務署でも相談を受け付けていますし、セミナーなども行われますが、慣れない作業には手間や時間がかかってしまいます。

 
この点、税理士に依頼すると、確定申告の準備時期になると、どのような書類が必要なのかを教えてくれますし、事業を行っている場合には、通帳明細、請求書、領収書などをまとめて渡せば、確定申告書ができあがり申告を作成し代理してくれますので、あとは自分がすることは、納付書をもらい税金を支払うだけになります。

 

 
2.正確な確定申告書ができ、節税にもなる
税理士に依頼すると、正確な確定申告書を作成してくれることはもちろん、税金を支払わなければならない人のために、よりよい方法を選んでくれます。たとえば会計処理の中には2つの方法があって、どちらを選んでもよいという場合がありますが、税理士に依頼した場合には、より税金を支払う人が有利な方法を法律の範囲内で選択して処理をしてくれます。

 

 
3.アドバイスを受けることができる
税理士の顧問料は、税理士によって違います。では、安い税理士のほうが人気があるかというと、そうではありません。高い顧問料を支払っても確定申告をしてほしい税理士とは、どのような税理士なのでしょうか。

 
税理士であれば、確実に確定申告業務をしてくれることは基本的なことですので、それ以外のサービスがよい税理士が人気が高い税理士です。確定申告書類の準備についてアナウンスをしてくれることはもちろん、やはり節税についての相談にものってほしいですよね。それ以外に、ほとんどの税理士は、事業についての経営的なアドバイスや資金繰りの相談にものってくれます。

 

 

税理士事務所によっては、税理士本人ではなく税理士事務所で働く従業員が担当者になることもありますので、税理士や担当者が親身なって相談にのってくれる税理士事務所であれば、多少の費用がかかっても、確定申告を依頼する価値があるのではないでしょうか。

 

 

税理士に依頼するデメリット

税理士は、確定申告の大きな味方ですが、フリーランスとして働いている人がすべて、税理士に確定申告を依頼しているわけではありません。税理士に依頼するデメリットがあるからです。

 

 
1.費用がかかる
税理士に依頼すると、費用がかかります。事業をはじめて間もないフリーランスは、収入が安定しませんので、税理士に報酬を払うことができな場合もあります。

 
税理士に依頼した場合にかかる報酬は、地域ごとの相場や、各税理士によっても違います。また、事業規模や申告の内容によっても異なります。一般的に、都会であればあるほど高く、事業規模が大きければ大きいほど高い傾向にあります。中には、フリーランスをはじめたばかりの初年度については、収入が安定しないことを考慮して安く引き受けてくれ、その後事業が安定していったときに正規の値段を払ってくれればよい、という税理士もいます。

 
旧税理士法では税理士報酬規程があり、その規定の範囲内で税理士報酬が決まっていましたが、現在では報酬規程は廃止され、各税理士によって値段が違います。

 
フリーランスをはじめたばかりで、確定申告だけ依頼する場合には、1年に1回の依頼になりますが、事業が順調で取引量が増えていった場合には、月額顧問料という形で支払いを行い、確定申告時には月額顧問料の6か月分を支払うのが一般的です。
具体的には、事業をはじめたばかりで取引量がほとんどないようなフリーランスが、確定申告だけ依頼する場合には、1万円から5万円といったところでしょうか。

 

 

2.書類などの準備
税理士に確定申告を依頼したとしても、日々の領収書の整理や売上管理、現金管理は自分で行わなければなりません。確定申告時期に、確定申告に必要な書類を準備しなければならないのは、自分で確定申告を行っても、税理士に依頼しても同じことです。

 
取引量が少ない場合には、わざわざ税理士に依頼するよりも自分で確定申告をしたほうが早い、という場合もあるでしょう。

 
また、税理士に確定申告を依頼するとなると、通帳明細などの書類を税理士に見せなければならないことになります。税理士には守秘義務がありますので、税理士が知った個人情報を他人にもらすようなことはありませんが、通帳明細や個人的な書類を他人に見せたくないという理由で、自分で確定申告をする人もいます。

 

 

 

フリーランスが税理士に依頼するときのポイント

税理士に確定申告を依頼しようと思ったとき、どの税理士を選べばよいのでしょうか。
税理士は国家資格ですので、税理士の資格があれば一定の知識や経験は保証されています。しかし、税理士にもいろいろな人がいますので、やはり自分にあった税理士を選びたいものです。

 
税理士を選ぶときには、実際に自分で税理士や担当者に会ってみて、人柄なども含めて依頼をするかどうかを決めるとよいでしょう。確定申告は、通帳などを見せなければならず、気のあわない税理士に依頼すると嫌な思いをすることになるかもしれません。実際に会ってみて、この人であれば信頼できると思った税理士を選ぶようにしましょう。

 
税理士に依頼する場合には、確定申告の時期ぎりぎりですと、税理士も確定申告業務に追われてしまって、ゆっくりと話すことができなかったり、依頼自体を受けることができなかったりします。税理士への依頼を検討している場合には、できるだけ早く税理士選びをはじめましょう。

 

 

 

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