政府がすすめる「働き方改革」とは?

2016/11/30

政府がすすめる「働き方改革」とは?

安倍政権がチャレンジする「働き方改革」というものをご存じでしょうか?

 

フリーランスで働いている方や、これからフリーランスになりたいと思っている方にとっては、「働き方」はとても気になるテーマですよね。

 
「働き方改革」とはどのようなものかをまとめ、「働き方改革」がフリーランスにどのように影響していくのでしょうか。

 

 

働き方改革とは

安倍首相は、2016年9月に行われた「働き方改革実現会議」で、「働き方改革」がアベノミクスの構造改革の一環だと位置づけて、「働き方改革」を必ずやりとげていかなければならないという強い意志を示しました。

 
「働き方改革」が実現することで、働く人にも企業にもメリットのある働き方が実現するということのようです。具体的には、労働時間の短縮、残業の規制、同じ労働に対する同じ賃金の実現などを目指すようです。

 
労働環境を改善し、働きやすい環境を作っていくことを目指すということですね。

 

 

 

長時間労働が減る効果

「働き方改革」で長時間労働が減ると、どのような効果があるのでしょうか。

 

長時間労働環境が、少子化の原因となっているという考えから、長時間労働を減らすことで少子化対策になるということのようです。少子化と高齢者の増加は、日本の社会構造に大きな影響が出てきています。年金問題、国の財政問題、介護問題などなど、あげればきりがありません。このような問題の原因となっている少子化の対策になるのであれば、働き方改革で長時間労働を減らすのは、とてもよいことに思えます。

 
長時間労働が女性にとっては、出産や子育てのハードルになるのは確かですし、男性も長時間労働でほとんど家にいないということになると、夫婦仲に問題も出てくることもあるでしょう。長時間労働が、少子化の原因となっていることは確かなようです。

 
労働時間が少なくなれば、男性が家にいる時間が長くなり、長時間労働が原因で夫婦仲に問題が出るということはなくなりますし、女性は出産や子育てがしやすくなり、問題になっている保育園不足も解消されそうです。

 

長時間労働をなくすことは、企業にとってもメリットがあります。
労働時間を少なくして企業の生産性をあげるには、時間あたりの生産性をあげるしかありません。つまり、今まで時間をかけてやっていた仕事を、労働時間の上限を強制的に設定することで短時間で終わらせるようにし、時間あたりの生産性をあげていくという考え方を浸透させていきたいようです。たしかに、時間があればあっただけ仕事に時間をかけてしまいがちですが、時間がなければ短時間で終わるということもあります。

 
一方で、会社で仕事をしてはいけない場合、どうしても時間内に終わらない仕事があるとき、けっきょく仕事を家に持ち帰ってすることになってしまう、という問題も出てきそうです。責任のある仕事をもっている人ほど、そのような問題が出てくるのではないでしょうか。

 

 

政府としては、人口の多い団塊ジュニア世代の出産年齢が終わりに近づいているので、今が人口を増やせる最後のチャンスなので、国をあげて長時間労働を減らそうという試みているのかもしれません。
長時間労働を減らす試みはとてもよいことだと思いますが、人口を増やせる最後のチャンスとしては少し遅すぎたようにも思えます。さらに、労働時間についてもケースによって柔軟に対応していくのがよいのではないでしょうか。

 
この改革で一番大切なことは、働くことに焦点をあて、長時間労働することが必ずしもよいことではないという価値観を浸透させていくことでしょう。ただし、長時間労働が悪いと位置付けてしまうのもいいことではないと思います。

 

 

長時間労働は本当に減らすことができるのか

生産性をあげながら労働時間を減らすことは、今までゆっくり時間をかけていた仕事を効率的にこなすことで可能かもしれません。
日本は、安倍内閣のアベノミクスによって、長い不況からようやく脱出しようとしています。企業は、なるべく安い人件費で生産性を確保しようとし、効率を求めるあまり労働条件が厳しくなりがちだったかもしれません。人手不足が問題となりつつあるので、企業にとっても長時間労働をなくし労働条件を改善することで、よい人材が集まり、生産性もあがっていくかもしれませんね。

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働き方改革によるフリーランスへの影響

「働き方改革」は、労働環境を改善していく改革です。フリーランスにとってはどのような影響があるのでしょうか。
経済産業省は、会社と雇用関係のないフリーランスの働き方を促進するための研究会である「雇用関係によらない新しい働き方」をたちあげました。今後、フリーランスが働きやすい環境が整っていくのかもしれません。

 

 

企業で働くかフリーランスとして働くか

フリーランスは、もともと企業で働くよりも自由な働き方を求めて、自分で個人事業として仕事をしている人です。もし、企業の労働条件が厳しくなく、優秀な人を優遇してくれるような環境であったらどうなるでしょうか。収入が不安定なフリーランスより、企業で働くほうがよいと思う人もいるかもしれません。
優秀なフリーランスにとっては、フリーランスのままでいるのか、企業で働くのか、選択の幅が広がるともいえるでしょう。

 

 

ただし、注意しなければならないのが、企業とのマッチングサービスが増えてフリーランスの仕事が増えていく場合です。企業は生産性をあげていかなければなりませんので、より効率的にするために、誰でもできるような仕事は安い報酬しか払わないと考えられます。一般的な仕事であれば、フリーランスで稼ぐには長時間労働をしなければならず、働き方改革を目指している企業で働いている方が安定した収入を得ることができるでしょう。

 

 
自信をもってできる専門的な能力や高い知識がある場合には、フリーランスで稼いでいくことができるのではないでしょうか。

 

 

 

フリーランスとして気をつけなければならないこと

フリーランスが人を雇っている場合には、スタッフの労働時間を短くし生産性をあげていくという「働き方改革」は、注目しなければならない政府の動向だといえます。国をあげてどのような労働条件の改革に取り組んでいて、主な企業の労働条件がどのようになっていくのか、自分の雇っているスタッフの労働条件はそれに比べてどうなのかを知らなければ、優秀な人材を確保していくことができないからです。

 

 

 

 

フリーランスと働き方のまとめ

時間が自由になるからという理由でフリーランスになる人も多いのですが、稼いでいるフリーランスの労働時間は決して短いわけではありません。

 
企業でしばられて働くよりも自由に働くことができる、これがフリーランスのメリットです。実際には、その仕事が好きで、高い専門能力や経験があって、その仕事に情熱をかけることができる人、さらに、本業以外の事務手続きや雑務もこなせる人、コミュニュケーション能力のある人がフリーランスにむいています。

 
フリーランスとして働く人にとっては、生産性をあげるために効率よく仕事ができるように工夫することは、長時間労働を減らすためではなく、より多くの仕事ができ自分の収入に直結するという位置づけになるのではないでしょうか。